スタジオには白いスクリーンのようなものが貼られ、脇にはドラムセットとスピーカーが置いてある。
スタッフが機材のチェックをし、あたしはただレフ板と呼ばれる板を抱えてしゃがみこんでいた。
お父さんが何か言いたげにこっちを向いたが、わざと顔を背ける。
そうやって、あたしはまだ怒っているアピールを出していた。
「お姉ちゃん……」
桜が遠慮がちにあたしに話しかける。
なんであんたまでいるのよ、と怒りをあらわにして桜を睨んだ時……
「よろしくお願いします!」
聞き慣れた声……
だけど、いつもの彼らとは違う声が聞こえた。



