「何もやましいことはないから! 本当に!!」 蒼はそんなことを言っていたけど、あたしの女の勘は警鐘を鳴らしていた。 付き合っていくのは信頼が第一ということは分かっている。 でもね、一回疑いだすと止まらないよ。 「唯ちゃんも、あの店長に怪しいことされてない?」 蒼が少し俯いて言う。 そこではっと気付いた。 蒼だけでなく、あたしもだ。 あたしも蒼に心配をかけている。