蒼はあたしを抱きしめたまま、顔を離す。
そして、あたしの顔を再び見つめる。
その甘い瞳に見つめられるだけで、頭がおかしくなりそう。
あたし、いつもこうやって蒼に狂わされている。
「唯ちゃんは俺のだからね。
そんな可愛い真似しても、離してあげないからね」
蒼、だめだよ、そんなこと言ったら。
あたし、蒼が好きでおかしくなりそう。
頭がくらくらする。
「唯ちゃん……していい?」
蒼は熱い目であたしを見ている。
その瞳にいちいちどきりとしてしまう。
「唯ちゃんの身体に、俺を刻みつけ……
「キモいんだよ!!」
甘い蒼の声に、紅さんの罵声が被った。
次の瞬間、ドスっと鈍い音が響き、あたしの身体は解放される。
あぁ、ヤバかった。
あたし、また蒼の世界にトリップしてしまうところだった。



