そのアーモンド型の目は少し大きく広がり、ぽかーんと口を開く。
文字通り、間抜け面だ。
「唯ちゃん……」
蒼は漫画を投げ捨て起き上がる。
そして、ふらふらとあたしに近寄った。
ドキドキドキドキ……
蒼が近付くにつれ、鼓動が速くなる。
そのシャンプーとボディーソープの香りにくらくらする。
あぁ、蒼が好き。
蒼が大好き。
蒼は少し切なげな顔をして、優しくあたしの頬に触れた。
そこが焦げるように熱くなる。
「唯ちゃん……どうしたの?」
甘い声で囁いて、あたしをぎゅっと抱きしめる。
「やだよ……」
苦しげな蒼の声。
「やだよ、唯ちゃん。
……それ以上可愛くならないで」
「え……」
蒼、何言ってるの?
あたしは蒼の足元にも及ばないほど不細工だよね。
可愛いだなんて。



