夜……。 蒼がお風呂に入っている間に、あたしは紅さんの部屋に呼ばれた。 紅さんの部屋は、白と黒に統一されていて、シンプルでお洒落だった。 そして、散らかり放題の蒼の部屋とは反対に、すごく綺麗だった。 「蒼が迷惑かけてるでしょ?」 紅さんはそう言ってあたしを見て微笑む。 蒼みたいなその笑顔にどきんとする。 「いえ…… 迷惑かけているのはあたしのほうで……」 必死にそう言ったが、またまたぁと紅さんは流した。