「じゃあさ、超珍しくそうしてあげるよ」 蒼はぎゅっとあたしを抱き寄せ、耳元で囁く。 かあっと顔が熱くなるのは、アルコールのせいだけじゃない。 「その代わり…… 唯ちゃんはまたあとで一緒にお風呂入ってね」 「え?」 「……俺の身体の隅々まで洗って」 そう言って蒼は目を細め、あたしを見て口角を上げた。 あたしの身体に電流が流れた。