曲が終わり、再びトークに戻る。
『さて。続いては……
ん?何だよ、酙』
ガサッ……
紙の擦れる音が聞こえた。
『笑ってねぇで、よこせ!!』
そう言って雑音が鳴り響く。
何!?
このただならぬ空気。
まさか……
まさか……!?
あたしの心臓、緊張で止まってしまいそうだよ。
『もう一通のメールか……』
そう言って、口を閉ざす碧。
少しの間の静寂をおいて、碧が静かにメールを読み上げた。
『同じく東京都在住の、いちごアイスさん。
……いつもラジオを聞いています。
Fの皆さんのお話が大好きです。
ところで、私には大好きな彼がいます。
彼は仕事が忙しくて、すれ違いの毎日です。
私はそんな彼を応援しています。
寂しくて彼に甘えてしまう、私を叱ってください。
そして、私の大好きな彼にエールを送ってあげてください』



