「かっこいいわよね、碧」 ぽつりと坂田さんが言い、あたしは飛び上がりそうになる。 「そ……そうですか」 あたしの声は震えていた。 まずい! 流すことが出来ない。 碧の話題が出るたびに緊張して、挙動不審になってしまうあたし。 普通にしていればバレるはずがないのに。 「あれ? 唯ちゃんもF、好きじゃなかったかしら?」 「す……好きです! けど……」 震えるあたし。 そんな愚かなあたしを見て、坂田さんはふふっと笑った。