途中で、追い回されヘトヘトになった賢一に出会った。 「ここにいたのか、あお……」 大声を出す賢一を建物の陰に引っ張り、余っていたTシャツとサングラスを支給する。 きょとんとした賢一を引っ張りながら、 「貴重な人材、見つけた!」 あたしたちは焼きそば店のテントに戻った。 店はやっぱり大繁盛で。 ミスター候補を見に、大行列が出来ている。 ハルはミスタースマイルを振りまいて焼きそばを売っていて。 その横で、ケンと芽衣がせっせと働いていた。