背中に『ハルをミスターに!』の文字が書かれたお揃いのTシャツを着て、あたしたちは店を回った。
同じ大学の人は蒼の正体に気付いていたが、一般の人には分からないようだ。
それもそのはず。
あのFの碧がこんな油で汚れたふざけた格好をしているなんて、想像も出来ないだろう。
焼き鳥を食べたり、フルーツジュースを飲んだり。
ステージ企画を見たり。
やっぱり、蒼といるのは大好きだ。
何でもないことがすごく楽しく思えて。
二人でお腹を抱えて笑ったりして。
何もかもが輝いて見えるよ。
蒼の力ってすごい!
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