「ねぇ、唯ちゃん?」 店長に呼ばれ、 「はい?」 店長を見る。 その瞬間、店長はすごく甘い瞳であたしを見ていた。 一瞬びっくりして身を引く。 この人も、こんなに甘い顔をするんだ。 「大丈夫だから」 そう言ってあたしの頬に手を伸ばす店長。 そして、あたしの耳元に口を近付けた。 「君の彼氏、からかってあげる」 「えっ……」 耳に息がかかり、身体に震えが走った。