ピーンポーン 再び鳴る、チャイムの音。 口を開こうとすると、蒼に唇を重ねられる。 手を絡ませ、身体を密着させ、全身で蒼を感じる…… が…… ピンポンピンポンピンポーン!! チャイムの音がうるさすぎて。 蒼は無言で立ち上がり、玄関へと歩いていった。 ドキドキドキドキ…… 残されたあたしの心臓は、狂ったように脈を打っている。 身体が火照って、身動きすらできない。 あぁ、あたし、いつになっても蒼に慣れない。 毎日蒼にドキドキして、蒼に焦がれている。