適当に旅行の準備を済ませ 橘と学校までの道のりを並んで歩く 俺らの間に会話はなく、ずっと無言のまま もし俺が寝坊なんてしてなかったら もっと爽やかに顔を合わせられたかもしれない だけど寝坊しなかったら 橘が俺を迎えに来ることはなかった 橘を待たせたのを悪いと思いながらも 俺はほんの少し 寝坊してちょっとラッキーだったかも、なんて 馬鹿なことを考えてしまう