「何のよう?信」

「チェッ…ばれたか…」

信は笑いながら私のとなりに座った。


「由季…」

「ん?」

私が信の方を向くと急に口づけをされる。
ほんの一瞬だったがやはり長く感じてしまう。


「消毒…」

信はそう言うと空を見上げた。

「ここから見える夕日綺麗なんだ…」

「うん…綺麗だね…」

信の質問に優しく返す私。

「なぁ…由季…俺達が同居した日覚えてる?」

「うん…覚えてる」

私はゆっくりと頷く。