「うん!!入るよ…お二人様」
「え?入るの?」
私は顔をあげて羽柴くんを見つめた。
「うん!さぁ!行くよ♪由季ちゃん!」
「ぇ?ちょ!羽柴くん!?」
昌くんの方を見ると昌くんは手を振っていた。
私は少しため息をついた。
中に入ると物凄く薄暗くて羽柴くんの手を探し手を両手で握る。
「信以外にそんなことしていいの?」
羽柴くんはニヤリと笑いながら私に聞く。
「こ、怖いときはこれしないと…本当に―」
私は目をぎゅっと瞑る。
そしたら羽柴くんは手を握り返してくれた。
「羽柴くん―ありが…」
私がお礼をした時…。
―――ゴトリ…
ん?ゴトリ?床に何かが落ちて…!?
「おー…こりゃ良くできてる」
「っ!きゃーー!!―羽柴くん!はし、羽柴くん!?」
私は羽柴くんの背中に抱きついた。
「由季ちゃんたかがのろくろ首だよ?名前を何回も読んでも傍にいるから平気だって」
羽柴くんが私を落ち着かせそうとする。
私は一端深呼吸をする。
「へ、平気…でもこのまんまで…お願い」
怖くて涙目になりながら羽柴くんにお願いをする。


