天然無自覚と俺様くんの同居

「遅いからそっちに行くって…」

「へ~~」

羽柴くんはふむふむと首をたてに振り頷いていた。


「ねぇ…由季ちゃん…」

「ん?何――キャ!?」

名前を呼ばれたかと思えば急に腕を引っ張られ羽柴くんの胸の中に収まってしまった。

「俺ね…憎い……」

「羽柴くん?」

私が上を向いて羽柴くんと目を合わせると羽柴くんは何だか悲しそうで悲しそうじゃない目をしていた。

「羽柴くんどうして――」


私が言葉をついだ瞬間。

―――バン!

「!?……信?」


信がドアを思いっきりあけて私達を見ていた。
あいにく外は雨で曇ってて暗く信の表情が見えなかった。