―――ガチャん

観覧車のドアが閉まり私と伊藤くんは向かい合わせに座った。


「ごめんね…歌原ちゃん…いきなりさ…戸惑ったでしょ?」

「あ!いいえ…全然…平気です♪」

「ハハ…歌原ちゃんは優しいね♪」


――ドキン

伊藤くんのこんなにも笑った顔初めて見た。


不覚にも私は夕日に照らされ笑った顔をした伊藤くんの笑顔にドキッとした。