初恋を君に。

――――――
翌日。

「おい!実奈子!ちょっと」
男子バレー部の人達に手招きされてそっちに行ってみると
「矢崎がさ、実奈子が聖太のこと好きなの聖太本人に言った。」
「えっ……どういうこと……?」
「だからー、聖太、実奈子が自分の事好きだって知ってる」
「嘘」
「まじ」
「それって、いつ言ったの?」
「こないだの土曜日かな、スキーから帰ってきた次の日」
「え、じゃあ、昨日の委員会の時にはもう知ってたってこと?」
「そーゆーこと。」
「えっ」