初恋を君に。

翌日。

―――――――――
「おい!聖太!」
「ん?」
「B組の高橋実奈子っているじゃん。あいつが聖太のこと好きなんだって」
「……ふーん。」
「おい、矢崎!何言ってんだよ……!」
「え、言っちゃダメなの?」
「こいつ……!」


男子バレーボール部の間でこのような会話が行われてることも知らず、私は呑気に友達と笑っていた。