岳に借りた鍵で、ドアを開けた。
すると、岳はリビングの隣の寝室に、ちゃんと着替えてベッドに寝ていた。
「ん?」
「あっ!起こしちゃった?」
「愛花?」
「そうだよ。戻って来たよ」
「よかった。ありがとう」
「まず、おでこに冷却ジェルシート付けるね」
「うん」
「コップ取っていい?」
「うん」
「スポーツドリンク飲んでね。はい」
「うん。ありがとう」
「お腹すいてない?」
「食欲ないな…」
「けど、薬飲まないといけないから食べなきゃね」
「お粥とか食べれる?」
「作ってくれるの?」
「うん。卵と梅干しどっちがいい?」
「料理とかしないから、どっちもないな…あっお米もないや」
「そうかな?って思って持って来たよ」
「え?マジで?嬉しいな。じゃあ、梅干しのやつ」
「キッチン借りるね。さすがにお鍋はあるよね?」
「あぁ、それはあるよ」
「じゃあ、借りるね」
「そこにあるの全部使って…」
「わかった」
岳のために作れるなんて、嬉しくて、ウキウキしてしまう。
彼女は、料理とかしなかったのかな?
料理器具とか揃ってない…
そんな疑問を持ちつつ、お粥が出来上がった。
「岳、お粥出来たよ。起きれる?」
「うん。そっち行くよ」

