次の日の朝、いつも通りウォーキングに出掛けた。



少し寒い朝だったので、すごく空気が澄んでいて、気持ちのいい朝だった。



いつもの公園に着いた時。



この約1ヶ月間、折角、時間をずらして岳に、会わなかったのに…



会ってしまった。



一昨日のこともあるので、気まずい…



「おお…おはよ」



「…おはよ」



「久々だな、朝に会うのは…」



「うん」



「俺、今日寝坊してさ…」



「珍しいね。朝強いのに」



「昨日、職場の飲み会で…飲まされた…」



「そうなんだ」



「朝のウォーキングしてたんだな…」



「え?あ、うん」



あ…バレてしまった。



避けてたこと…




なんて、言えばいいかな?



「あれだろ?」



「え?」



「朝、早すぎてちょっと遅らせたんだろ?」



「う、うん」



岳はきっとわかってるんだ、避けていたのを…



岳の優しさをまた実感した。