お昼になって、海の見えるカフェでランチ。
結構穴場で、なかなかオシャレなお店。
「感じのいいお店だね」
「うん。なんか、愛花好きそうなだな」
そんなことまでわかってしまうのか…
岳くん…
メニュー表を見て…
「決まった?」
「うん」
「じゃあ、せーの!」
「「これ!」」
二人で指差したのは、同じものだった。
「やっぱり、そうなっちゃうか…」
高校3年生の時、よくみんなでファミレスに行って、遅くまで喋って、あーだ、こーだと盛り上がって、話が尽きなかった。
そんな時にいつも岳と同じものを食べていた。
「お前らいつも同じもん食ってんな」
「「そうかな?」」
佐川くんに、言われたことがある。
それまで、全く気付かずに食べていた。

