母との約束は11時半だった。



約束の場所に母は先に来ていた。



「お母さん。おはよ」



「愛花、あなたちょっと痩せたんじゃない?」



「昨日まで寝込んでたの」



「え?呼んでくれたら看病したのに」



「あっ。忘れてた…自力で治しちゃった」



「もう。無理しないでね」



「は〜い」



母と会うのは、3ヶ月振り…



近くに住んでいるのに、中々家にも帰ってない。



ちゃんと顔見せないとな。




先ずは、ランチに行く。



前から行きたかった、ビュッフェスタイルのお店へ直行した。



日曜日だから少し並んでいて、20分ほど並んで席へ案内された。



ゆっくり食事をしながら、会話した。



「今度ね、響子が結婚するの」



「え?あの響子ちゃんが?
あっ、もしかして、あのずっと付き合ってた人と?」



「そう!その人。約10年も付き合ってたの。やっと、やっと」



「そっか、よかったね。で、愛花はまだなの?」



「うん…まだだな…先に相手見つけないと…」



「そっか、ちゃんと真剣に考えなさいよ」