それから…
1時間後に響子から電話があった。
『はい』
『愛ちゃん?』
『うん』
『大丈夫?』
『どうしたの?』
『声おかしいね。さっき、カズのスマホに副島くんから連絡があって、愛ちゃんが電話にでないって』
『ああ〜…今ちょっと、熱があって、寝込んでたの』
『ええ?それは大変だ!ご飯食べれてる?』
『うん。なんとか大丈夫だよ』
『よかった。副島くんの電話に出ないでいいの?』
『岳には言わないで!』
『どうして?』
響子に昨日までの出来事を話した。
『え〜?そんな〜。うそ〜。
副島くんに子供が?え〜信じられないな…カズもそんなこと言ってなかったのに』
『私も、信じられなかったよ…』
『うん。うん。そうだよね。愛ちゃん、本当に大丈夫?私、飛んで行きたいぐらいなんだけど…今、旅行先で…』
『そうなんだ…』
『副島くんには、なんとか理由つけとくよ』
『…うん。ありがとう』
『ごめんね。熱あるのに、ゆっくり寝れないね。ちゃんと布団かぶって寝てね。じゃあ切るね』
『…うん。ありがとうね。バイバイ』
電話を切って、しばらく眠りについた。

