小児病棟

――きっと……泣きそうに不安だろうな……

そう思うと、ぐっと我慢しているつとむが健気に思えた。

――そう言えば、俺が一人になったとき、周りのお兄さんたちがかわるがわる来て話しかけてきてくれたっけ……

そう、ここではみんな同志。少しでも先輩の者は、自然と後輩を思いやる。自分がしてもらったことを、新しい者に伝えてゆく。

正哉は、今は自分がその役目を果たす立場なんだ、と使命感をおぼえた。