小児病棟

「あの電柱ぐらいだな」

「あんなに? 本当?」
 
一瞬にしてみんなの顔色がかわった。

「心配すんな。いざとなったらボートに乗ってくれる先生が助けてくれるから」
 
先生はいとも簡単に言い放った。

「帰ってきたらレモネードが飲み放題だからねー! 豚汁もあるわよー!」
 
浜辺に設営されたテントから五年の担任、川端先生がエプロン姿で準備万端、整えていた。

「よし! 泳ぐぞー!」
 
悟はそれを聞いて俄然、張り切った。

「よし! 頑張ろう……」
 
正哉も密かに気合を入れた。