「美緒…」 「ん?」 ってちょ… どんどん浩太の顔が近づいてくる。 き、キス? 「…まつげに桜ついてる」 「へ?あ、うん…」 …恥ずかしい。 何なのもう! もどかしくてたまらない。 この手いっぱいに浩太を抱きしめられたらどんなに幸せだろう。 でも、浩太は美野里を見てる。 あたしを見てよ。