たゆたえども沈まず


そんなこと、言われるんだ。

うちはお母さんしかいないけれど、夕飯は必ず一緒に食べる。

「肉まん、食べたいと思ってた」

家の方へ向かっていた帰路を変えて、コンビニの方へ行く。久喜は何も言わずに着いてきた。

「肉まんとあんまんとピザまん、一つずつ」

久喜がレジでいきなりリッチな注文をするので驚いた。私は財布の中を確認したけれど、さらりとそれを払う久喜。

コンビニを出て、車止めに座る。

「半分」

半額を財布から出して、久喜に出す。

「いーよ。一緒に食べてくれんでしょ」

「出させてよ。半分食べたいから」