たゆたえども沈まず


眠っているけれど、部長だって受験生。

「ま、引退する前に一年生が入部しないと」

「プリンス先輩の幅広い交友関係で早く連れてきてください…」

「そんな広くないから」

明らかに私なんかよりも広いと思いますけど。

むくりと部長が起きたので、勉強する蘭子と部長を置いて私とプリンス先輩は放送室を出た。
職員室から出た先生と目が合ってしまったけれど、言及されなかった。

ここの廊下、先生の通りが多いからドキドキする。野球部とかだったら即刻自宅謹慎みたいになりそう。

いざとなったら「忘れ物取りにきてました」って言えば良いのだけど。

「のんちゃんは理系と文系どっちにするの?」

「勿論文系ですよ」

「頭良いから理系も出来るでしょ」