とある昼休み、久喜と当時三年の先輩は殴り合いの喧嘩をした。先輩の彼女に手を出したとか出してないだとかが理由らしい。
その先輩は大学の推薦が決まっていて、取り下げるのも躊躇われたからか穏便に済まされることになった。久喜には停学が何日かついた。
その話を聞くとかなり不機嫌になるので、今も久喜は根に持っているのかもしれない。
停学を受けてすぐに、久喜は自主退学を出した。
クラスの何人かの女子が泣いていたのを覚えてる。卒業じゃないんだから、と冷めて思ったことも。
その位、好かれていて嫌われていた。
自主退学した後の久喜はいつも通り夜の街をフラフラして、酒に呑まれては酔っ払って、時折喧嘩もしたりして、生きていた。



