私はその日、日番だったので1人で教室に残って日誌を書いていた。
誰もいない教室。
今日はテスト期間だから部活もなくて静かだ。

と、そこに、春樹くんがどこからか戻ってきた。


「あれ、ひかり日誌書いてんの?」

「うん。」


「あとどれくらいで終わる?待ってるよ。」

「あ‥ううん、まだかかりそうだから先帰ってて。ごめんね?」
私がそう言うと春樹くんは優しく笑って私の頭に手をのせる。


「わかった。で、さ、お願いがあるんだけど。」

「ん?」