後ろから誰かに抱きしめられる。 振り向かなくてもわかってる。 春樹くんの香り。 せっけんの優しい香り。 「春樹くん‥?」 春樹くんは黙ったままで離してくれそうにない。 「誰かきちゃうよっ‥」 私がそういった瞬間だった。 「んっ‥」 突然のキス。 手に持っていた本がバサリと落ちる。