昨日、美和ちゃんにケータイを返しに行った時、美和ちゃんのことを呼んでくれた男の子だ。 黒髪でかっこよくて好感のもてる人だった。 私はすぐに目をそらした。 が、遅かった。 音楽室の扉が開く。 「どうぞ、入って」 ニコッと笑って彼が顔をだす。 「あっ、いえ!大丈夫です‥」 「遠慮しないで!ほらほら。」 彼に少し強引に引っ張られるようにして私はしぶしぶ音楽室の中へ。