放課後に咲原君と一緒(?)と言うより強引に帰る事になって…。

「あ、あのさ…。唯。」

「な、何?」

「明日って、なんか予定あるか?」

「えっ…無いけど。なんで?」

「一緒に出掛けようぜ…。」

「……。」

「ダメか?やっぱり…。」

「ううん、驚いただけ。良いよ。」

「本当か。良かった、なら明日11時公園集合な。」

「わかった。」

本当にわからないよ…咲原君が考えてる事。

そして、咲原君の考えてる事が分からないままお誘いの日が来た。

ーピンポーンー

「はい…。」

「俺だけど。」

「ちょっと待ってて、すぐ出るから。」

「お、おう。」

……10分後。

「お待たせ、行く?」

「あぁ。そう言えば、唯の家デカイな。」

「親が二人とも医者だからね…、でも今は私一人だよ。」

「寂しくねーの?一人で。」

「うん…。」

「そっか。だったら俺が遊びに行っても良いだろ?」

「良いよ。」

「おう!」

「そう言えば、どこ行くの?」

「服屋と雑貨屋。」

「でも、何で?」

「この際だから言っておく。俺、唯が好きだ。」

「え……。」

う、嘘。告白されちゃった。どうしよ…。

「返事、今はいい。いつでも待ってる。」

「う、うん。ありがとう……。」