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家に帰ってからも、ずっと帰りのことが頭から離れなくてボーっとしていると、お母さんに「あんた熱でもあるの?」と心配された。









(………またね、美弥ちゃん)





…………



………………






「っきゃー!!」





美弥ちゃん!だって!
あの不意討ちはズルいよ絶対!


今まで苗字で呼ばれてたのに、いきなり下の名前で呼ぶなんて、恋愛初心者の私にとっては大事件だよ!






ベットでゴロゴロ転がりながら、何度も今日のことを思い出す。






「あーやばい、変態だ私……」






ああでも変態でもなんでもいいや…







カツン




幸せに浸っていると、窓ガラスに何かが当たる音がした。




ハッと起き上がって窓を振り返ると、もう一度カツンと音がする。