その言葉にここにいるやつは殺気だつ。


狐はそれを見て怖い、怖いとルナの後ろに隠れた。
長い爪をルナの首筋にあてて。



「まあ、言葉にしなくてもわかるとおもうが、我に危害を加えようとしたのならこの娘の命はないぞ?のう、ルナ」



狐はそう言ってルナにとえば。


「はい。この命、自らこの刀で息の根を止めます」と、そう返した。





やっぱりルナは操られているらしい。



「それで?どうしたらルナ返してくれるんだよ。おまえのことだなにか条件があるんだろう?」



はやく条件を言えよとギロリとにらめば、狐はカツカツと下駄をならしながら、俺に近づいてきた。


ぐいっと顎をもたれ、見つめられる。