いつでも調伏できるようにと用意していた道具をつけて符をポケットのなかへ、入れる。



太一に早退すると伝えて、木下家に直行した。




着けば木下家の式が待ち構えており、こちらですと案内される。




ある部屋で式は止まり、符に戻った。勢いよく襖を開ければ、信じられない光景が。






ルナの祖母、弟、俺の兄貴、妹。


陰陽師の有力家の人物達がなにもせずにたっていた。




広間の襖がわにみんな固まっていて、奥には刀を持ったルナと、それに寄り添うように豪華な着物のようなものを着た狐の耳の生えた人間がそこにいた。




「は?」



どういう状況かわからずに俺もたち尽くす。





それを聞いて狐はしゃべり出した。




「退屈で殺したくなるところじゃったのーナイスタイミングじゃ。おとこ。まあ冗談じゃがの?」




冗談に聞こえない爆弾を落とした。