「ただ…ただね。
1年近くも眠っている人の魂が、どこにいるか分からないの。
大天使候補試験の規則として、試験官の天使は大天使の課題に直接手を出してはいけないし…」
ユキはその悲しげな顔を、さらに暗くして、言った。
「私、小さいでしょう?
……だから、長時間ココを抱えて翔ぶことは出来ないと思うの」
その暗いユキとユウの考えを打ち砕くのは、能天気とも言えるほどに明るい、ココの声だった。
「ーーーだいじょーぶっ!」
「………ココ?」
「……おかしくなったのか?」
ユキとユウのかなり酷いその言葉に、ココは「違うっ」と一喝してから、笑って言う。
「あたしね、今すっごくゆういちゃんのためになりたいって思ってる。
あたしが人の役に立てる状況になったのは始めてだと思うの。
だから……不可能な事みたいでも、今なら出来る気がするっ!!」

