「じゃあ、どうやって力は使うもんなのさ!」 ココの問いに、ユキは突然真面目な顔で返す。 「大天使様達は、方法、なんていらないわ。思うだけ。 その人の周りで、その人の力が働かないなんてことあり得ない。 そう思ってしまうの、私達はね」 「……」 ココはユキのその言葉に、言葉が発するその空気に圧倒される。 「ま、とにかくまだあなたは半人前なんだから、どう力を使うか意識しやすいように、何か言っときなさい」 ユキの最後の一言に、ココはあっさり頷いた。