「アイツは俺とのセックスをのぞんでいるわけじゃないぜ」
葉月が振り返ってそう呟いた。
え。
俺は葉月から視線をそらし、結をみる。
おい。
どーいうことだよ。
「葉月、」
結は唇をかみ、悔しそうな表情を浮かべていた。
「アーキ、違うっていって」
結はそう静かに呟いた。
「葉月、ちがうらしいぜ」
結の言った通りに俺は伝えた。
葉月と結の関係には壁というものが存在していたのか?
結が生きていた頃俺は何も感じなかった。
「結は」
葉月は言葉につまづく。
「まぁみえてんなら教えてもらえよ」
バカにしたように葉月は笑った。
「しっかし、最近暑いな」
葉月は着ていたワイシャツのボタンをひとつずつはずしていく。
!!!
俺はその姿をまばたきさえせずにガン見した。
葉月の身体に穴があくんじゃないかってくらいに。
「お前殺すぞ」
葉月はその視線に気づいたようで。
「す、すまん」
俺はあわてて視線を、そらす。
はっきりとは見えていないが、視界にうつる葉月はぼやけているが服を脱いでいた。
その姿がとても絵になる。
結のなまきがえはえろさしか感じなかったが、彼のなまきがえには美しさがあった。
えろさを感じさせない葉月。
俺はチラッと葉月をみた。
俺はその姿に目を疑った。


