「光がそんな顔する日がくるなんてな…」
ぽつりとそう言った洋太
でもその顔は明らかに輝のことを考えている顔だった
どこか遠くをみていて、でもきっと洋太には輝が見えてるんだろうなって
微笑んでないのに微笑んで見える幸せそうな顔
「洋太も、輝が好きだって顔してるよ」
俺がそう言うと洋太は照れたように俺を見た。
「…バレる日がくるなんて」
なにがだ?と聞く前に洋太が説明し出した
「実はな、俺と輝付き合って1年くらい経つんだ」
…は?…は?………は?
「はああああああ!?」
店内だというのに大声を出してしまって周りに頭を下げる
「…1年前、輝に付き合おうって言われて…俺もずっと輝が好きで、喜んでその手をとった。お前にはあとからちゃんと報告しようと思って。でも、そしたらお前俺だけには輝を渡せないとか言うから言い出せなくなって…」
ごめん、と頭を下げた洋太
俺はまだ受け入れきれてなくて、こっちこそごめんなんて言えなかった
「そろそろ言わなきゃダメだよなって輝と話して…千晶先輩を利用させてもらった。光が千晶先輩を好きになるって二人で賭けたんだよ。好きにならなくても落とせなかったら俺と輝の仲を認めるしかなくなるって保険付きでな」
…ま、まじかこいつら

