藤宮光に卵焼きを貰えた慎ちゃんは幸せそうに食べている。
どんだけ卵好きなんだよ!
心の中でツッコミをいれつつ、私の頬も緩んでいくのがわかった。
こーゆー時にみんな同じクラスでよかったなって思う。
みんな、ね?
「みなさんとお昼食べれるとか俺嬉しいっす」
お前は含まれてないからな?藤宮光。
「なんでそう思うんだ?」
美沙ちゃんは不思議そうに藤宮光を見上げた。
「だってみなさんって美男美女で有名じゃないっすか」
「なんだそれ?」
ずっと漫画に夢中だった翔太が顔を上げる。
「翔太先輩は明るくて話しやすいし超イケメン、慎先輩はクールだけど実は優しいしかっこいいし、美沙先輩は知的で運動もできるし美人!菜々子先輩は優しくて天然でかわいい!って有名っすよ?」
みんな、へーってくらいのリアクション
…だけど
「ちょっと!!!私は!?」
私だけ呼ばれてないんですけど!!!!!
「え?あぁ。千晶先輩は含みませんよ。鏡見てきてください」
藤宮光~~~~~!!!!!!!!
「私だってあんたをお昼一緒に食べるくらい仲がいいなんて思ってないわよ!!!」
「俺は千晶先輩と一緒に食べてるなんて思ってません」
こ、こんにゃろおおおおおお!!!

