意地悪な君の恋の仕方





「菜々子の隣あるって、
一緒にたわいもない会話をして笑って…
いつもは5人でいるところから
2人になっただけなのに、何かすげえ緊張してドキドキして。
寝ればなおるかなって思ってたのに、
全然治んねえ。それどころか日増に
悪化してる。今日だって慎を心配してるのが
気に入らなくて…」





翔太はガシガシと頭を掻いて、ため息をついた。





「…何なんだよこれ…」




ふてくされたようにうつむく翔太を見て、なぜだか笑みがこぼれる。




「翔太」




「あん?」




「それ、恋だよ。菜々子ちゃんを、すきなんだよ」





私の言葉に翔太は顔をあげて目を丸くした





「俺…そっか…」





そんな感じのことをぼそぼそと呟いた翔太は急に立って、腕を伸ばした。





「すっきりした!俺頑張るわ!」





にこっと笑った翔太を見て、元気になってよかったと心から思った。




「あ、そうだ。ずっと気になってたんだけどよ」





「なに~?」





軽い感じで話始めた翔太に、私も軽い話を聞く体制に入った。





でも、次の翔太の言葉がひとつの謎を生み出す