意地悪な君の恋の仕方




私が頭を悩ませていると



「…え!?ちょ、あ、はぁ…」




藤宮光は訳のわからない声を出し始めた




「…藤宮光?」




頭おかしくなっちゃった????



藤宮光ははぁ、とため息をついた。





「…そーですよね。覚えてたら気まずい顔しますもんね。」





どういうこと??




「…ん。千晶先輩は知らなくていいってことっすよ。俺だけの秘密にしときます」





藤宮光はにっと楽しそうに笑うと私の髪へと手を伸ばして





「…まぁ、たまには熱だして素直なのもよかったですよ。次も看病しますからね」






そう言って私の頭をわしゃわしゃとなで始めた





「…っちょ!ぐちゃぐちゃなるでしょー!?」



「もう家でないんだからいいじゃないっすか。…って、え!?ちょ、寝なきゃだめじゃないっすか!!!!」






一人で焦りだした藤宮光にふっと笑いがこぼれる




なんか…可愛いかも





「…ちょ、千晶先輩!はやく寝てくださいよ!!笑ってないで!!!」




「…っくくくく」