「…ど、どうなってんの?」



目の前にこいつがいることを理解しようとすると頭が痛む。



…だって、理解できないんだもん




一応こいつは彼氏である。



認めてないけどお試し彼氏




でもまぁ百歩譲って一般的に見たら彼氏が彼女の家に来るなんて普通なことで




これが私の主観になると普通なことからありえないことへと早変わり。



あの、藤宮光が私なんかを助けに来てくれる訳ないし!!!!




きっと、からかいにきたんでしょ!!!!




ダメなやつだなぁ




勝手に自己簡潔してスッキリしていると



「なにこれ」



手に小さな箱がぶつかった。




遠目に見てもそれが薬の箱だとすぐわかった。



私はその薬をさらっと詠む




「…まさか、ね?」




まさか私のためにこんなことやってくれたのかな?