意地悪な君の恋の仕方







俺はすぐに見つかったベットに丹田千晶をそーっと寝せる。



「…ふう」




起こさずにここまで連れてこれたことに若干達成感を感じた。





「…にしてもこの家、生活感ねえな」





家に入ってまず思ったことは綺麗



でもこうして中に入ってみると、この家は綺麗なわけじゃなくて全体的に物が少ないことに気付いた。




ベットの周りには薬も体温計も熱冷ましグッズも見当たらない




この部屋は寝室なのかベットと電気、クローゼットしかなかった。





「…んん」




苦しそうに寝返りをうつ丹田千晶。



…とりあえず今できることをしとくか




俺は申し訳ないと思いつつクローゼットを開けてタオルを見つけると冷水で冷やしておでこにのせてやった。




そしてタオルを見つけるついでに発見した布団を何枚か出してかける。




熱があるときは暖めなきゃだめって母さんが言ってた気がする





「…薬は買いにいかなきゃだめか…」



丹田千晶を見ると起きる気配がないので、すぐ近くにあったコンビニに行くことにした。





薬と、飲み物と食べれそうなもの…




買った方がよさそうなものを考えていると、ふと思ったこと




…俺丹田千晶の好き嫌い知らねえ