男の人は私の声にあからさまにため息をついた
なに?こっちは両親亡くしてるのに、どうして会うことにそんな態度とられなきゃないの?
会いたいって、私の感情が普通でしょう?
でも、その謎はすぐ解かれることになった
「見たいならどうぞ?」
男の人はカツカツと歩くと、お母さんとお父さんと私を遮っていたカーテンをなんの迷いもなく開けた
何も心の準備ができてないのに開けられた
「なに、これ」
「なんだよ!」
思わずそう言わずにはいられない
「お母さんは!?お父さんは!?」
そこにあったベットには誰もいなかったんだから

