「……っ!はぁ、はぁ、はぁ。…また…」
永遠に会えない、なんてね
今のは全て私の夢
みんなと離れて、早3ヶ月。
毎日この夢を見る。
前半は、病院裏の公園で藤宮光と再会したときの記憶
そして後半は、藤宮光がいなくなって、もう永遠に会えないと怯える私
きっと、それだけ不安なんだと思う。
慎ちゃんはちゃんと見つかるかな?
また、みんなと楽しく過ごせるかな?
こんなに探してるのに、慎ちゃんには会えないでいる
みんなで過ごした地元はもちろん、慎ちゃんの実家がある町にも行った
その後も、バスケの強豪校があるところとか、私の両親の出身地にまで……
少しでも慎ちゃんが行きそうなら、どこへでも行ったのに…
「どこにいるの…?」
思わず声になった自分の言葉にため息が出る。
昔から慎ちゃんって呼べば、どこへでも来てくれた。
だから私は慎ちゃんを探したことがなかったな
どれだけ慎ちゃんに頼って生きてきたのか、こうして初めて分かった。
慎ちゃんが欲しいものとは違うかもしれないけど、私は慎ちゃんが大好きなのに
どうしてうまくいかないんだろう