意地悪な君の恋の仕方




「俺もびっくりしてる…俺ってそんなことするキャラだった?」




『んー、どうだろ。私の前ではわりと?いや、そーでもないかも。』





前の俺は、こいつに何をしてきたんだろう




そう思うとちょっと怖い




『ほんと、勝手に抱き締めて勝手に倒れて。相変わらずだわ、この勝手な感じ。』





ほんと…俺はこいつにどんなことをしてきたんだ…




『……実は、私が話したいことあったからあんたに電話させたの』






「話したいこと?」




携帯を持つ手に変な汗をかく




『…私ね、しばらくそっちに戻らないから。やっぱり、慎ちゃんを放っておいて自分だけ好き勝手になんかできないし。あー、あんたは何言ってんのかわかんないか』





「慎先輩?慎先輩がなんかしたのか?」