「嫌だからやる価値があるんだろ?どうでもいいことだったらお前先輩落とさねえだろ?」
「うっ…」
「とにかく!嫌だったら先輩落とせばいーんだよ。」
そう言うと洋太は自分の席へと戻っていった。
「…瞬殺の先輩ねえ…」
瞬殺っつっても結局は女だろ?
俺がちょっとにこっと笑って、ちょっと優しい言葉をかければ勝手に勘違いしてくれる。
女ってそーゆー生き物だろ?
1ヶ月もあれば余裕だ!
って自分に言い聞かせて、ため息をつく。
とりあえずどんな奴か先輩たちにきいてみるか…
「瞬殺の女???」
部活の休憩中に先輩たちに聞いてみる。
「はい。翔太先輩、慎先輩知りませんか?」
翔太先輩と慎先輩は男の俺から見てもかっこよく、さらにバスケがうまい
尊敬できる先輩たちだ。
「…おい、慎。瞬殺って…」
「あぁ。間違いねえな」
先輩たちはこそこそと何かを言っている